神巫女

神巫女 -カミコ- ゲーム紹介・レビュー

神巫女 -カミコ- タイトル画面

ゲーム内容

ステージクリア型の2Dアクションゲームで、操作感は2Dゼルダ作品に近い感じ。

ゲームの始めに特徴の異なる3人の主人公の中から1人を選び、敵を倒したり、ギミックを解いたりして、最後には奥に待ち受けるボスを倒す。

キャラ選択画面

ゲーム自体のボリュームは非常に短く、初見プレイであってもおそらく1時間前後でクリア可能。

異なる特徴を持つ3人の巫女

剣を操る水の巫女「ヒミコ」

ヒミコ攻撃シーン

剣で攻撃するオーソドックスな近距離タイプ。攻撃の隙が少なく、多くの場面でそつなく性能を発揮する。

ボス戦などでは、敵の攻撃や雑魚敵ををかいくぐって接近する必要があるため、ダメージを受けやすい。

必殺技を使うと、数秒間剣を回転させて全方向を攻撃する。必殺技発動中は自由に移動が可能。

弓を操る大地の巫女「ウズメ」

ウズメ攻撃シーン

弓で攻撃する遠距離タイプ。安全圏から一方的に敵を攻撃できる利点があるが、攻撃時は足が止まる上、このゲームの操作キャラは斜め方向を向けないため、囲まれた時など、小回りが利きにくく対処が遅れがち。

必殺技を使うと、敵を追尾する矢を同時に多数放つ。

鏡を操る火の巫女「ヒノメ」

ヒノメ攻撃シーン

鏡をブーメランのように投げて遠距離攻撃を行いつつ、短剣で近距離攻撃も行う、トリッキータイプ。

鏡の攻撃範囲は剣と弓の中間といった感じだが、鏡の攻撃は雑魚を一撃で倒すことが出来る。また、鏡が手元に戻ってくるまでの間に、移動や短剣での攻撃が可能。

必殺技を使うと、自分の周囲広範囲を鏡で攻撃する。

タイムアタックで何度も熱中できる!

先に述べた通り、本作は初見でも約1時間程度でクリア可能で、値段相応のボリュームといった感じ。

このサクッとクリアできるボリュームが、タイムアタックとの相性が良い。

クリアタイム画面

本作ではギミックの攻略手順の自由度が比較的高い上、ワープ移動などのギミックが多く、初見プレイの際はマップが把握できずにウロウロしがち。

そのため、大抵は2回、3回と繰り返しプレイし、マップや攻略手順を覚えることでタイムが大きく縮められるはず。

そこから更にタイムを突き詰めるには、敵を倒すことで蓄積するSPの管理が重要となる。

ギミックSP消費表示
▲画面左上の青いゲージがSP

SPは必殺技を使うときや、宝箱を開けたり、ボス部屋への道を塞ぐ4つの封印を解除する際に消費する。つまり、必殺技を無駄に多用したり、敵との戦闘を避けていると、SPが不足してギミックが解除できず足止めをくらってしまう。

「必殺技を使わないと敵を素早く倒せない…でも使いすぎるとSP不足で進めない…」みたいなジレンマに、色々試行錯誤して対処するのが楽しい。

カッコいいBGM!

本作のBGMが自分の好みと合っていて、これが本作を繰り返しプレイする際の大きなモチベーションになった。特に最初の森のステージで流れる「The Forest of Awakening」がお気に入り。

全4ステージのうち、第1、第3ステージで比較的テンポの速いノリノリなBGMが流れ、第2、第4ステージではゆったりとしたBGMが流れるという、緩急のついた構成になっており、通しでプレイする際にダレにくいのも良い。

なお、ゲーム内で特定の条件を満たすと、サウンドテストが開放され、ゲーム内のBGM12曲を自由に聴けるようになる。

まとめ

本作は、ボリュームこそ値段相応といった感じだが、タイムアタック要素が個人的にツボで、何度も熱中して遊べた。

BGMと、退廃的な雰囲気のドット絵についても質が高い上、とっつきやすい操作や、雑魚をなぎ倒すときの爽快感等、アクション部分の快適性も高いので、もちろんタイムアタックにあまり興味が無くても問題なし。

500円分の期待を大きく上回ってくれた良作なので、是非おすすめ。